部活をやっていると、後輩が生意気な態度をとって困ることもあるのではないでしょうか?
特に最近は、先輩・後輩という縦の関係が昔よりも薄まってきているでしょうから、下級生にバカにされているような気がするという人も多いと思います。
私が学生だった頃は、縦の関係が厳しい運動部に入っていたので、先輩に生意気な態度をとるなんて考えられませんでしたが、他の部活では割と甘いところもあったみたいです。
あんまり厳しすぎるのは問題ですが、先輩に対して後輩が礼儀を尽くすというのは大切なことですよね。
ただ、先輩の側でも、後輩たちをどう指導したらいいのかわからず困っているというのが実際のところでしょう。
社会に出てからも、後輩との関係で悩んでいる大人はたくさんいますから、学生のあなたが困っていても不思議なことではありません。
そこで今回は、アラフォーのおじさんが、ちょっとためになるお話をします。
生意気な後輩にどう接して、どう指導したらいいのか、それを考えるヒントになると思いますから、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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なぜ後輩が生意気なのか?
まずは根本的なところから考えていきましょうか。
さっきもお話しましたが、私が学生のことは、部活の先輩に対して後輩が生意気な態度をとるなんて考えられないことでした。
ちょっとでも生意気に見えるような態度をとったら、すぐに「なんだ、その態度は!」と、厳しく叱られたものです。
さすがに殴られるようなことはありませんでしたが、先輩は“怖い存在”だったので、常に失礼のないように接しようと心がけていたことを覚えています。
実は、ここに答えが隠れているんですね。
つまり、あなたの後輩が生意気な態度をとるのは、『あなたが怖い先輩ではないから』ということになります。

先生すら怖くない時代
『あなたが怖い先輩ではないから』とは言っても、別にあなただけが特別ナメられているという話ではありません。
昔に比べると今は、どんどん“怖い存在”がなくなってきているんです。
ちょっと振り返ってみて欲しいんですが、あなた自身やあなたの友だちに、先生にタメ口で話しかけている人がどのくらいいますか?
もし多いとしたら、縦の関係が薄いということですね。
きっと、あなたの学年だけでなく、後輩の学年でも似たような雰囲気だと思います。
さて、先生に対しても生意気な態度をとる人たちが、先輩に礼儀を尽くすかといえば、それはほとんどあり得ないでしょう。
これにはいろんな理由があるんだと思うのですが、大雑把な言い方をすると、今がそういう時代になってきているんです。
実は、私たちおじさんも、そういう時代の流れで生意気な後輩が増えていて、困っているんですよ(笑)
だけど、そんな後輩たちを厳しく叱りつければいいのかというと、決してそういうわけではないんです。
生意気だと思っていない後輩たち
先輩はもちろん、先生に対してもタメ口で話しかけられるということは、その態度が生意気だと思っていないということでもあります。
もっとハッキリいうと、「生意気だからって、何が悪いの?」と思っている可能性もあります。
悪いことをしていると思っていない人を叱りつけても、なんで叱られているのかがわからないので反発されるだけなんですね。
つまり、どんなに叱っても効果がないということです。
よっぽど気が強く、後輩たちに言うことを聞かせる自信があれば別ですが、そうでなければ下手に叱らないほうが賢明です。
これは大人の世界でも言えることですから、学校の部活であれば、なおさら気をつけたほうがいいですよ。
たとえ、あなたが言っていることが正しかったとしても、後輩が理解できなければ逆ギレされて終わってしまいますからね。
じゃあ、どうしたらいいのかというと、それは手本を示すことです。
目上の人を尊敬する空気を作る
目上の人を尊敬するなんていうと、堅く感じるかもしれませんが、これは大事なことなんですよ。
もしあなたが、自分の先輩や先生に礼儀正しく接していなかったとしたら、後輩たちはあなたの言うことを聞くでしょうか?
もちろん、聞きませんよね。
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「なんだよ、偉そうなことを言ってるけど、自分だって生意気な態度をとってるじゃないか」と思われて終わります。
でも、あなたが目上の人を尊敬して、それを態度に表しているのであれば、後輩たちも、それをちゃんと見ているものです。
そして、「あの先輩が言うことだったら、キチンと守らなきゃ」と思うようになってきます。
後輩って、先輩が口先だけで言っていることには従いません。
でも、先輩自らが実践していることで注意されたのであれば、それには従うようになっていくんですね。
ただ、あなた一人でがんばっていくのも大変だと思いますから、できれば同じ学年の仲間と一緒に、そういう空気を作っていきましょう。
『後輩は先輩を尊敬するのが当然』という空気が部活の伝統のようになれば、入ってきた後輩たちは自然にそれに従うようになります。
中には、全然言うことを聞かない、筋金入りの生意気な後輩もいるかもしれませんが、部活全体の空気が礼儀正しいものになれば、やがて大人しくなるものです。
それほど強い空気を作ることができれば、部活そのものの活動も、さらに良いものになっていくと思いますよ。
終わりに
部活の後輩が生意気で、どう接したらいいのかわからないという人のために、私の意見をお話してきましたが、参考になりましたか?
生意気な後輩を見ると、先輩としてはつい「言うことを聞かせたい」と思ってしまいがちですが、叱りつけても従うというものではありません。
それよりも大切で、効果的なのは、手本を示すということなんですね。
具体的には、
- 目上の人を尊敬する空気を作る
- 言葉だけでなく態度で示す
- できれば同じ学年の仲間と一緒に取り組む
ということを覚えておきましょう。
喧嘩腰になっても問題が悪化するだけですから、後輩たちが従いたくなるような良い手本を示せるように、がんばってみてくださいね。
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